オリックスはいっそのこと「月決め監督」にしたらどうか?
先月20日にオリックスの西村徳文監督(60)が辞任した。球団フロントから辞任を要請され、それを承諾するという珍妙な流れである。誰がどう見たって事実上の解任だが、フロントが辞任と言い張るのは、いかにもオリックスらしい話だ。
なにしろ、オリックスはこの20年間で延べ12人もの監督が就任。コロコロとトップの首をすげ替え、そのうち4監督がシーズン途中の休養、辞任を余儀なくされる憂き目にあっている。西村監督が5人目。球団からすれば、解任と認めて「また同じことを繰り返している」と思われたくないのだと推察する。
西村監督をかばうつもりはない。チームの勝敗のすべての責任を背負うのが監督という商売だ。どんな理由があれ、開幕から下位に低迷している以上、雇い主である球団にNOと言われれば、従うしかない。1998年に38年ぶりの日本一を果たした横浜を率いた私も、翌年から2年連続3位に終わった2000年に球団から「ご苦労さま」と肩を叩かれ、ユニホームを脱いだ。CSがある現在なら、「Aクラス入りで合格点」となり、延命できたかもしれない。いや、カッコつけるわけではないが、優勝以外は2位も最下位も一緒と、当時も今も思っているから、CSというバカげた制度に助けられて監督を続けるようなことをヨシとはしなかっただろう。