田中に楽天復帰報道 それでもメジャー続行これだけの根拠
年俸13億~16億円
ニューヨークの「デーリー・ニューズ紙」(電子版)によれば、「田中は(年俸で)1200万ドル(約12億5000万円)から1500万ドル(約15億6000万円)を求めている」らしい。
「楽天がそこまでのカネを出すかどうかはともかく、メジャーの資金力はケタ違い。コロナ禍で打撃を受けたのは事実ですが、12億~15億円払っても田中にプレーしてもらいたいと思っている球団は複数ある」と、前出のスカウトがこう続ける。
「菅野を交渉期限ギリギリまで追い掛けたパドレスだけじゃありません。全米屈指の富豪スティーブ・コーエンがオーナーに就任したメッツ、オーナーのアーティ・モレノが大補強を示唆しているエンゼルス、日本人選手の補強に積極的なブルージェイズも田中を獲得するだけの資金力はある。レッドソックスやジャイアンツにしても、名門復活に目の色を変えています。まだ32歳。年齢の壁といわれる35歳まで数年あるだけに、田中との複数年契約を視野に入れている球団もある。複数球団によるマネーゲームに発展すれば、田中の条件はさらにハネ上がりますからね。そうなると楽天は、いよいよついていけないでしょう」
■10年と100勝
田中はこのオフ、楽天に復帰する可能性について「ゼロではない」と話しているが、「彼が考えている復帰のタイミングはおそらく今オフではない」と、さる放送関係者がこう言った。
「田中にはメジャーで10年プレー、その後、楽天に戻るという青写真があると聞いています。ここまでメジャー7年間で78勝。あと22勝で100勝に届くし、彼の実力をもってすれば確実に到達する数字です。田中の中でメジャーで10年や100勝はひとつの区切りなのだと思いますね」
2014年、黒田博樹は39歳のシーズンにヤンキースで11勝してオフにFAになった。古巣のドジャースに加え、パドレスからは1年1800万ドル(約18億7000万円)のオファーがあったにもかかわらず、年俸4億円で広島に戻ったスタンスは「男気」とファンの共感を呼んだ。
田中はしかし、まだまだ先が長い。「ヤンキース残留が絶望的になったからといって古巣に戻っても、黒田ほどの支持は得られない。そんなことは本人も百も承知ですよ」とは前出の放送関係者だ。