【Lesson1】四つ折り座布団ストレッチ まずは体を整えよう
新型コロナウイルスの感染拡大により、自宅で巣ごもりが続いたり、リモートワークの割合が増えたりしています。家にいる時間が長いと運動不足になりがち。肩凝りや腰痛などの原因にもなります。この連載ではストレッチに始まり、上半身、下半身のゆがみを直し、体を整えるための簡単な運動を紹介します。プロ野球選手がやるようなものもありますが、特別な道具は一切、必要ありませんので、気軽にトライしてください!
パソコンやゲームを長時間やっていると、徐々に背中を中心に体が丸まり、猫背の原因になります。
肩甲骨をリラックスさせ、正しい姿勢を取り戻すためのストレッチです。
座布団(もしくは薄手のクッション)を1枚用意し、クルクルと丸めて筒状にします。その上からバスタオルを巻くと、座布団がほどけにくくなると思います。ジムなどにあるストレッチポールの代わりとして使います。
座布団の上にあおむけに寝ます。座布団は、後頭部あたりから背骨に沿わせます。両手と両足はリラックスした状態で伸ばします。その際、手のひらを上向きにしてください。そして、30秒間、その状態をキープします。このストレッチにより、胸郭(胸の骨格)を開いて可動域を確保することで、猫背などの姿勢の改善につながります。
45秒間、1分間と徐々にストレッチの時間を延ばしていくことで、より効果が高まります。
四つ折り座布団ストレッチ
腰やハムストリングス(太もも)を伸ばすことで、柔軟性を取り戻し、腰痛を予防するための運動です。
背筋を伸ばして四つ折りにした座布団(厚めの方がより良い)の上に座り、両足を揃えた状態で前に伸ばします。爪先は真上に。そうすることで、自然と体が前屈した状態になります。ゆっくりと息をフゥーッと吐きながら、爪先方向へ体を倒します。次に足を開き、左右へ10回ずつ。計30回が目安です。
なぜ、太ももを伸ばす必要があるのでしょうか。立ったまま床にある物を手で取ることをイメージしてください。その時、膝を曲げずに取ることができますか?
太ももが硬い人は膝を曲げないと取ることができません。骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まり、腰に大きな負担がかかるからです。腰痛になりやすい人は太ももが硬い人が多い。太ももを軟らかくすれば、腰への負担がかかりづらく、腰痛ともオサラバできるはずです。 =つづく