柔道・角田夏実が一石を投じる価値ある2勝…最軽量級から無差別級出場、「本来の柔道」へ異例の挑戦
20日、昨夏パリ五輪女子48キロ級金メダルの角田夏実(32)が柔道の無差別日本一を決める全日本女子選手権に、自身3度目の出場を果たした。
6月の世界選手権を辞退してまで挑んだ今大会は3回戦で敗れたものの、1回戦は90キロの鋳山真菜実に3-0で判定勝ち。2回戦も76キロの橋高朱里から得意の巴投げで有効を奪い、優勢勝ちした。
角田は大会前、巴投げの調子が万全でないことを明かしていたが、今回の異例の挑戦で得たものはあったようだ。
「もっとできることがあったんじゃないか。まだまだ勝負の世界にいたい。柔道を追い込んでいるときが一番充実して楽しい。このきつさ、充実感は引退したら味わえないと思うと寂しい。今ここで辞めますというより、もうちょっと自問自答しながら考えたい」(角田)
柔道には「柔よく剛を制す」という言葉がある。これを体現した一人が、1964年東京五輪の中量級(80キロ)で金メダルを獲得、「昭和の三四郎」の異名を持つ岡野功氏だ。
その岡野氏は2021年東京五輪時にこう言っていた。