五輪事前合宿45自治体中止で選手にはこれだけのハンディ

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 日増しに大きくなる五輪反対の声。海外選手が来日することに対する地域住民のアレルギーもあり、招かれざる客へと姿を変えてしまった五輪スターたちは事前合宿の中止で、五輪開幕直前の来日を強いられることになる。

■棄権や出場辞退の選手が続出か

 さらに、IOC(国際オリンピック委員会)によれば、選手村の滞在期間は原則として自身が出場する競技開始日の5日前から終了後2日後まで。日本で独自に自主トレすることも禁止。観光地を訪れて日本文化に触れることでリフレッシュしたり、チームメートとのコミュニケーションを図る機会も失われる。そして何より、時差ボケの解消や日本の気候に慣れる時間を与えられないまま、大一番を迎えるのだ。

 そうなれば、世界記録が期待できないのはもちろん、コンディション不良で選手が棄権や出場辞退に追い込まれる可能性もある。こんな状況下で事前合宿を開催する国があれば、公平性はなおさら揺らぐ。

 このままでは、選手の負担と大会のレベル低下は避けられそうにない。開催反対派からの批判も根強く、選手はまさに針のむしろである。

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