五輪事前合宿45自治体中止で選手にはこれだけのハンディ

公開日: 更新日:

 キャンセルの電話が鳴りやまない。

 東京五輪の事前合宿や交流事業で、45の自治体が海外選手の受け入れを断念した。新型コロナウイルスの影響や感染対策への負担などが理由に挙げられ、32の自治体は相手国からの申し出だった。

 しかし、中には厳しすぎるコロナ対策に白旗を揚げた自治体もあったという。内閣官房が公開している五輪代表向けのコロナ対策(通称アスリートトラック)の中には、受け入れ自治体が担うものも多いからだ。

 入国後14日間の健康管理や行動管理に加え、選手がルールを破らないという誓約書や滞在先での活動計画書を自治体が事前に提出。

 また、入国14日間は練習場と宿泊施設の往復のみ、練習場や宿泊機関では他人との接触も禁止されている。

 これらを完璧に遂行するためには活動拠点の消毒、検査や医療体制の確保、専用移動車の用意や監視員の配置が不可欠。費用は国が負担するというが、数字には表れない負担が自治体に大きくのしかかる。キャンセルの一報に胸をなでおろした自治体もあっただろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット