“侍金”が泣いている…プロ野球「間延び日程」のナゼ、人気復活の吉兆を無駄にするのか
■金メダルの余韻生かせないお粗末日程
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう指摘する。
「野球ファンの一人として、五輪は終わったのに、なぜシーズン再開まで1週間も空くのかというのが素朴な疑問です。原監督が言う『ずっと休ませたら逆に疲れる』というのは一理ある。海外から帰国するならまだしも、五輪は横浜スタジアムで行われ、連戦もなかった。野球人気の低下が叫ばれる中、日本代表が金メダルを取った余韻を生かさない手はない。すぐに始まった方が盛り上がるに決まっている。出るか出ないかは球団や選手が判断すればいい。チグハグというかお粗末というか、もったいないですよね」
日本が6日に3位決定戦を戦ったサッカーのJリーグは9日に再開。日本の守護神として4強入りに貢献した湘南のGK谷、名古屋の相馬、横浜Mの前田、C大阪の瀬古がプレーした。
「大リーグは間隔を空けず、シーズンからプレーオフ、ワールドシリーズへと速やかに移行していく。選手は大変だろうけど、常にファンに注目してもらえる日程を組んでいる。これは日米の決定的な違いです。シーズン終了後からCSまでの期間など、日本のプロ野球はどうしても間延びする。これは以前から指摘されていることです」(高橋氏)
野球人気復活につなげられない金メダルが泣いている。