中田翔めぐり日ハム謝罪文も袋叩き…せっせと起用する巨人を元オリ球団代表が一刀両断!
オリックスの元球団代表・井箟重慶氏が、こう指摘する。
「巨人が、中田の“救世主”のように見られているのは違いますよね。移籍すれば出場停止が解けるのを分かった上でトレードに出した日ハムも日ハムですが、それをありがたがって使う巨人も巨人ですよ。中田が過ちを償う期間は絶対に設けるべきだし、ルール上問題なければ何をやってもいいわけではありません。本来なら伝統ある巨人は、こういうことをやってはいけないし、むしろ声を上げる立場なのに、とにかく戦力を補強して勝ちたい、優勝したいとしか考えていないのではないか。こういう時こそ、コミッショナー、日ハムや巨人以外の10球団のオーナーにはリーダーシップを発揮してほしいが、何も言わないのは解せないですね」
中田を受け入れることを決断した原監督はどうか。井箟氏が続ける。
「原監督は現場の人。勝ちたい、優勝したいとしか考えないでしょうから、百歩譲って仕方ないとして、問題は読売や球団の首脳です。おそらく全員が獲得に賛成したわけではないでしょう。それなのに、『中田が欲しい』と言った原監督に、『道義的にダメだ』とか『獲得するのは待て』となぜ言えなかったのか。中田を救ったと原監督を持ち上げて、美談に仕立てているマスコミもおかしいと思わないのでしょうか」
中田はこの日、2位ヤクルトとの直接対決で2―3の四回に17打席ぶりの安打を中前へ放った。三塁に進塁すると、松原の犠飛で本塁に激走。頭から滑り込む気迫を見せて同点に追いついた。中田は4打数2安打で、打率は.190となった。