坂倉にとって鈴木はただの先輩ではない。小倉監督はさらに続ける。
「実は私が10年前の日米親善野球ロサンゼルス遠征で高校のオール東京の監督をしたとき、メンバーに二松学舎高時代の鈴木選手がいたんです。『誠也』と呼べる間柄なので、坂倉が広島に入団が決まると連絡をして『面倒を見てやってくれ』と頼みました。かなり可愛がってもらっているようで、それは試合中継に映るベンチの様子からも伝わってきますよ」
昨オフはチームの先輩捕手・会沢翼(33)に弟子入りして技術を磨いた坂倉。打撃については入団当初から日本一の“兄弟子”の背中を追いかけていた。