北京を「冬季スポーツ新時代の幕開け」とベタ褒め 五輪継続なら何でもアリIOCのご都合主義

公開日: 更新日:

「東京と北京で五輪の本質が見えた」と、スポーツファンの吉川潮氏(作家)がこう言う。

「コロナ禍で強引に行った東京大会では、IOCの金儲け最優先がバレた。コロナで命を落とす人がいても、感染者が急増しようがお構いなし。今回は人権軽視の国で、雪のない街に人工雪を降らせた。コロナ感染も心配だし、こんな国に日本の宝ともいえるフィギュアの羽生(結弦)選手を行かせたくなかった。安倍元首相など右寄りの政治家は、佐渡金山遺跡の世界遺産登録の推薦見送り方針には怒っていたが、中国の人権問題こそ追及してもらいたい。いずれにせよ、カネのために無理を押し通すばかりの五輪は限界です」

 次の冬季五輪はイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで史上初の共同開催となる。莫大な経費により五輪を招致する都市は激減。IOCは五輪憲章を改定し、複数の国や都市での共催を可能にしたから、もう何でもありだ。前副首相の女子選手に対する性的暴行疑惑を晴らすため、同選手と対話するなど「政治」にも首をつっ込むのがIOCだ。腐った「五輪屋」のイベントはそろそろ終止符を打つべきだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ