先発テストの黒潮リーグで打球が胸を直撃! 救急車で病院に運ばれた
すでに巨人の優勝がなくなった1995年10月3日。私は広島市民球場で行われた広島戦に先発、4回を投げて8安打、自責点4で3敗目を喫した。
巨人に移籍して1年目のシーズンは24試合に登板したものの、23試合はリリーフ。唯一の先発だったこの試合は、翌年に向けたテストだったように思う。
シーズン終了後、首脳陣から「もう一度、体調を整え、先発として参加してくれ」と言われ、高知の黒潮リーグに参加したからだ。
■10日ほど自宅で静養
ところが、あろうことか、先発1試合目にピッチャーライナーが胸を直撃した。当たったのは心臓の少し上の部分。救急車に乗せられて高知市内の病院に運ばれた。胸部打撲。打球が当たった直後は呼吸がしづらかったし、場所が場所だけにしばらく静養が必要となり、帰京することに。腫れや圧痛もあって練習することもできない。10日ほど安静にして自宅療養をした後、ジャイアンツ球場に行って現状報告をした。
この一件で先発のプランは、いったん立ち消えになったようだ。