西武・森友哉が今オフFA市場で争奪戦に! 阪神が狙う「藤浪との黄金バッテリー復活」
物足りない正捕手梅野、左の大砲は佐藤輝のみ
12球団の捕手を見渡しても、打撃面ではこの森が突出しているし、18、19年にはリーグ連覇を達成した「勝てる捕手」でもある。それだけに、各球団は水面下で調査を進めている。
「阪神が動くかもしれない」とは、前出の編成担当。
「阪神は13年のドラフトで大瀬良大地(九州共立大→広島)を1位指名してクジを外しましたが、スカウト会議では森を1位に推す声もあった。実力はもちろん、大阪出身かつ甲子園のスターで、森自身も阪神ファンを公言していましたから。実際、阪神の捕手陣は梅野が正捕手としては物足りないうえ、左打ちの大砲は佐藤輝のみ。まして、今オフは助っ人野手のマルテ、ロハスの解雇が必至。打線の強化は急務です」
矢野監督が今季限りで退任し、新体制に移行することも追い風になりそうだ。
フロントは金本、矢野両監督の就任1、2年目に糸井、西勇と他球団の大物をFAで獲得し、バックアップしている経緯があるからだ。
「藤浪晋太郎の存在も無関係ではないでしょう」と、阪神OBがこう続ける。
「大阪桐蔭時代に春夏連覇を達成した黄金バッテリーの復活、というだけで話題性は十分ですし、気心の知れた森がマスクをかぶることで、藤浪の復活を後押しする可能性もあります。矢野監督は藤浪のことをあまり評価していませんが、球団はトレードで放出する気は毛頭なく、次期監督は藤浪の再生を託されることになる。森が加入すれば、打線が強化されるだけでなく、藤浪への相乗効果も期待できます」
■「打てる捕手」に巨人も関心
もっとも、森を欲しがる球団は阪神だけではない。巨人も打てる捕手が欲しいのは間違いないし、森自身、「阿部慎之助さん(現作戦兼ディフェンスチーフコーチ)に憧れてプロ入りした」と話し、現役時代の阿部コーチと同じ背番号「10」をつけている。
本格的な夏を迎え、森争奪戦は水面下でますます過熱しそうだ。