渦中の高橋治之氏は八木JOC会長急逝の混乱に乗じてスポーツの表舞台に現れた
■彼は本当に「スポーツマフィア」「大物」か
高橋氏を、スポーツマフィアと呼び、あたかもスポーツ界を裏世界で牛耳るフィクサーのように語るジャーナリストがいるかと思えば、「日本のスポーツビジネスを変えた男といわれるほどの大物」と紹介するメディアもある。「招致の汚れ役を引き受けた」と論評するスポーツライターの厚顔無恥には閉口する他なかった。
全て偶像である。その偶像を操りながら、自分の利益のためにスポーツ界の脆弱性を利用してきた渡世人、それが彼の正体とみる。それを示す東京五輪2020招致委の活動費明細がある。(つづく)