金満LIVツアーは日本選手だけ“治外法権” 「恩恵だけ享受している」と欧米からやっかみ噴出
カネは名誉に勝るのか。
米男子ゴルフのPGAツアーは、年間王者を争うプレーオフの出場資格を決める新たなポイントリストを作成し、サウジ政府系ファンドがバックアップする新ツアー「リブ・ゴルフ(LIV)」に出場した選手を除外することを決定した。
一方、来年開催の米国と欧州選抜の対抗戦ライダーカップの欧州チームの主将に任命されていた16年全英覇者のヘンリック・ステンソンは、LIVの第3戦(7月31日閉幕)から合流することを理由に主将を解任されたが、LIVに参戦するなり、個人戦で優勝(賞金400万ドル)。4人で戦う団体戦2位の賞金(150万ドル)と合わせて約5億8200万円を手にした。
欧米ツアーによるLIV組排除は激化するばかりだが、「治外法権」なのが日本選手だ。谷原秀人、香妻陣一朗、稲森佑貴、木下稜介の4人は第2戦につづき、第3戦にも出場。個人戦は香妻の4オーバー29位がベスト。12オーバーの谷原はブービーの47位。日本選手4人の団体戦は最下位(12位)だった。
現在日本ツアーはLIV組に対し、罰則を科していない。欧米ツアーの一部には「リスクがない日本選手はLIVの恩恵だけを享受している」という声もあるそうだが、国内ツアーのある関係者はこんな見方をしている。