日本ハムは12球団ワースト2位の80失策…新庄監督「守り勝つ野球」への遠い現実
「とくに走者が出たときに、どこに打球が飛んでくるか、それをどう捌くか。その準備の質が高ければ高いほど、慌てることなく体が反応する。日本ハムの選手はこれが足りてないように見える。新球場元年の来季に優勝を狙うなら、守備の底上げは喫緊の課題です」
新球場のエスコンフィールド北海道は人工芝の札幌ドームとは違い、天然芝になる。内野にはクレイゾーンがあり、両翼の広さは同じ100メートルも、フェンスの高さは半分以下の2.5メートルになる。本塁打は増えても長打は減るだろうが、「当然、守備の難易度は上がります」と、外野手としてゴールデングラブ賞を9回受賞し、日本ハムでコーチ経験のある平野謙氏が続ける。
「人工芝と違い、天然芝はイレギュラーしやすく、より確実な守備が求められる。内野にクレイゾーンがあるため、芝生との切れ目も厄介です。外野守備も、天然芝はクッション性が高く、打球が殺されるうえ、打球のバウンドにクセがある。私は現役時代、球場別に芝生の状態を頭と体に叩き込んで試合に臨んでいました」
続投が確実視される新庄監督は来季を勝負の年としているが、課題は山積みだ。