日本ハムは12球団ワースト2位の80失策…新庄監督「守り勝つ野球」への遠い現実
2失策が絡んで8失点と大敗した14日のロッテ戦後、日本ハムの新庄剛志監督(50)はこう言った。
「これが野球。少ないチームが強くなる」
新庄監督は就任当初から「守り勝つ野球」「守備で魅せる野球」を掲げながら、今季のチーム失策数は昨季の76を上回る80。12球団ワーストの西武(81)とほぼ同数だ。
8月下旬から、「エラー多い」(8月24日)、「成長が止まっているね。失策が多いと勝てない」(8月26日)と守備に対する発言が増え、8月27日のソフトバンク戦前のミーティングでは「打つのはどうでもいいから、エラー0で行こう」と話すなど、さすがに焦りの色が滲んでいるようにも映る。
記録に残らないミスも少なくない。8月24日のオリックス戦で、清宮幸太郎(23)が一邪飛をバンザイし、捕球し損ねたのが象徴的だ。
新庄監督は今季を「1年間のトライアウト」に定め、ときに本職以外のポジションを守らせたこともある。これが失策やミスの数が増える一因になっているといえるが、名球会会員の評論家・山崎裕之氏は、「単純な失策はもちろん、緊迫した場面でのエラーやミスによる失点も多い。今の状態が続くようなら、来季も苦戦は必至でしょう」とこう続ける。