著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

東京五輪組織委理事の逮捕から芋づる式…この際、徹底的にやってくれやい奉行所!

公開日: 更新日:

 再びお縄を掛けられて、次は「かどかわ」だってよ。なんでも兄貴のほうはド派手に売り出したが、弟が跡目を継いで商売を広げたはいいが、五輪で一儲けを企んだ。

 初めの頃は、大番頭以下、手代のせいにして、「店の者を信じている」なんて言ってたが、さて、一体何を信じてたんだろうな?

「店の者が、私にまで罪が及ばないように、ぜんぶ番頭の一存でやったことです、とかばってくれると、信じている」

 ……当てが外れて今頃冷たい牢屋の片隅で泣いていような。

 かくして、危ない辺りに手を染めたド派手な兄貴とは一線を画し、決して同じ過ちはせぬと肝に銘じて手に入れた身代もついに食いつぶす。

「かどかわ氏」も「かどわかし」だったというお粗末! お話半ばでお開きといたします……。

 オイ待てよ、そこで終わるなよ!

 いいかい、7000億円ほどで簡素にやれると世の中に約束したのに、あれよあれよと民の年貢を使い放題。総額3兆円つぎ込んだといわれるどんぶり勘定五輪で、だれがどういう汚いカネにまみれたのか? この際徹底的にやってくれやい奉行所!

 チラリ顔を出しちゃ隠れる、どこぞのかしこき辺りの孫やらひ孫から、隠居したくせ無駄口多いクソジジイまでお縄を掛けて、芋づる式に引っ立ててくれなきゃ、どいつもこいつもどうたら教会絡みはおとがめなしで、腹の虫が治まらねえってもんだろ、なあみんな!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」