大谷翔平は来季年俸43億円でエ軍残留 シーズン終了前の合意で分かった「3つのこと」

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 名実ともにメジャーで最も評価される選手になったのは間違いない。

 エンゼルスが1日、大谷翔平(28)と3000万ドル(約43億円)で来季契約を結んだと発表したのだ。これまで年俸調停の権利を持つ選手の最高額は、2020年1月にムーキー・ベッツ(現ドジャース)がレッドソックスと契約した2700万ドル。大谷はこの金額を抜いて、メジャー史上最高額を手にすることになる。

 シーズン終了を待たずに、このタイミングで合意したのは、大谷自身が納得したからこそ。それは金額であり、エンゼルスというチームでプレーすることに対してだ。

 メジャーでは何の実績もなかったにもかかわらず、入団時から二刀流を容認してもらったうえに、起用法に関しても意志を通せる環境にある。最近では規定投球回をクリアするために中5日登板を認めてもらったことがそう。もちろんチームが勝つに越したことはないとはいえ、勝利より何より、本人はメジャーでだれもやったことのない二刀流で結果を出したいのだ。

 8月下旬に身売りを公表したエンゼルスにしても、大谷抜きのチームでは商売にならない、買い手がつかないと考えている。新たなオーナーが決まるまでは看板選手の放出などもってのほか。動くに動けないのだ。来季年俸が確定したことを根拠に今オフのトレードを指摘する米メディアもあるものの、身売りがさっさとまとまる可能性は低いことを考えたら現実的ではない。大谷本人も勝てないこと以外、いまのチームやファンには好感をもっているだけに、シーズン終了前の合意は「ウィンウィン」の証しでもある。

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