アMVP争いはジャッジが有利 今季導入「大谷ルール」に反感ありと来日中のNBA記者が証言
エンゼルスの大谷翔平(28)とヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)によるア・リーグMVP争いは、米プロバスケットボールNBAの担当記者の間でも話題になっている。
八村塁(24)のウィザーズとウォリアーズによるプレシーズンゲーム(30日、10月2日=さいたまスーパーアリーナ)の取材で来日した記者の多くは、ロジャー・マリスの持つア・リーグシーズン最多本塁打記録の61号に並んだジャッジが有利とみている。
ウィザーズの他、ワシントンを本拠地とするプロスポーツを取材するネットメディアの記者は「印象度ではジャッジに劣るのではないか」とこう続けた。
「大谷は今季、ルース以来の『2ケタ勝利と2ケタ本塁打』を達成したが、仮に今年がリアル二刀流1年目なら、昨季の成績(9勝2敗、46本塁打)でもジャッジを抑えてMVPに選出されたのではないか。昨季に比べれば、二刀流のインパクトは薄れている。今となっては大谷がリアル二刀流をこなすのは1年早かったかもしれません」
ウォリアーズの地元サンフランシスコメディアの記者によれば、今季から導入された降板後もDHとして打席に立つことができる「大谷ルール」を快く思っていない野球記者も中にはいるという。
「二刀流は1人しかいないため『大谷に有利なルールだ』と反感を抱く記者もいるだけに、投票結果に影響するかもしれません」
二刀流を持ち上げるMLBの思惑が大谷の足を引っ張りかねないというのだが……。