牧田和久(2)オランダ戦ではタイブレークでメジャーリーガー相手にゼロ封

公開日: 更新日:

「打たれたらサヨナラ負け。しかも、バリバリのメジャーリーガーが結構いましたから、マジかと思いました」と苦笑いを浮かべつつ、こう話す。

■1つのアウトに対する強い執着心

「ここでもとにかく、1つのアウトを取ろうという気持ちしかなかったです。1球が命取りになるので、仮に打たれて試合に負け、それが原因で日本が敗退してしまって『戦犯』と言われたとしても、事実なのだからしょうがないと。それくらい腹をくくっていました」

 オランダの攻撃は2番プロファーからの好打順だったが、そのプロファーを一飛、続くボガーツ(レッドソックス)を内角直球でバットを折って三ゴロに仕留めると、最後はサムズを捕邪飛に打ち取り、日本が勝利した。

「最後の場面は覚えていますが、あとはどういうふうにして打ち取ったかは正直、覚えていません(笑)。もし、サムズを四球や安打で塁に出してしまうと、次打者が(ヤンキースの正遊撃手の)グリゴリアスだったので、ここで終わらせるぞと。投げるときは常に強い気持ちで、プラスイメージを持つように意識します。ブルペンでは打たれたらどうしよう、などと不安で仕方ないんですけど、いざマウンドに上がると、自然とスイッチが入るというか、人が変わったような感じになるんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ