衰え知らずの36歳ジョコビッチは今年のウィンブルドンでも注目 4大大会24勝目と年間GS狙う
ウィンブルドンが始まる。今年が第136回。テニスの頂点とされる大会は、オリンピックや世界選手権と異なり、主催は「オールイングランド・ローンテニス&クローケー・クラブ」で、クラブの大会が歴史を重ね世界の舞台になった。
私的大会だから出ないでもいいし、大会側が断ることもある。昨年はロシアとベラルーシ国籍の参加が拒否され、4大大会の趣旨にそぐわないと取材パスの申請を認められない記者もいる。
男女ツアーが昨年の措置に抗議して、ツアーポイントを剥奪した。それでもほとんどの選手はポイント0の“聖地”を目指し、ジョコビッチが優勝した。今年も目を離せない。
全豪、全仏を制し、4大大会通算23勝で男子の歴代単独トップに立った。女子では、セリーナ・ウィリアムズが4度王手をかけて届かなかった、マーガレット・コートの24勝(オープン化前も含む)がある。それに並んでフェデラーの持つウィンブルドン優勝8回に並べば、2年前に全米決勝で敗れて果たせなかった年間グランドスラムの夢も広がる──。
可能性は大だろう。唯一、4大大会すべてで3度以上の優勝を誇る史上最強の男は、3年前の中止を挟み4連勝で通算86勝10敗。芝での勝率はハードコートより高い86%と自信を持っている。