ヤクルト並木秀尊を支えた「人たらし力」 逆転負けを招く後逸“炎上”の失意から見事再起
いまやチームの浮上に欠かせない存在だ。
昨季リーグ2連覇を果たしたヤクルトは開幕ダッシュに失敗。ずるずると順位を下げながら、現在は中日と最下位争いをしている。村上らWBCメンバーが軒並み不振や故障に見舞われ、チーム打率.232はリーグ最下位。その中でプロ3年目の並木秀尊(24)が気を吐いている。
5月24日の阪神戦。1点リードの九回2死、ノイジーに打ち返された右翼への飛球を後逸し、逆転負けにつながる2点を献上。高津監督が「何とかしてやろう、顔に当ててでもという気持ちはなかった」と苦言を呈し、ネット上でもバッシングにさらされた。
並みの選手なら心がポッキリいってもおかしくないが、6月23日にスタメンに定着すると安打を量産。打率.297をマークし、失意の底から這い上がってきた。
「かなり落ち込んだと思いますが、周囲の支えがあったようです」というのは、市立川口高時代の監督で、現在は国士舘大野球部の指揮を執る長井秀夫監督。NTT関東で選手としてプレーし、その後、監督を務めた実績を持つ。