元阪神・横田慎太郎さん28歳で急逝「驚くほど天然で可愛かった」鹿実時代の先輩が語る愛され素顔
最後まで見せてくれた、強くて優しい生き様
横田さんの急逝で、球界やファン、同世代のスポーツ選手にも衝撃が走っている。
鹿実時代、横田さんと寮の同部屋だった元プロ野球選手(元埼玉西武ライオンズ)で、現ボートレーサーの野田昇吾さん(30)はこう話す。
「慎太郎は鳴り物入りで鹿実に入ってきました。ところが、びっくりするくらい天然で、アホなところが可愛くてしゃーなかったです。2人して部屋で毎日のようにストレッチをやり合っていたのを今でも覚えています。社会人野球に行く僕に『必ず追って同じ社会人野球に行きます』と言っていましたが、その慎太郎が先にプロ入りした時はさすがに僕も焦りました。でも、慎太郎のプロ入りが僕にとってかなりの刺激になりました。本当に助けられたのは僕のほうです。ありがとう、慎太郎。ご冥福をお祈りします」
横田さん自身、筆者に「野田先輩にはいつも助けられていました。厳しい鹿実時代を乗り越えることができたのは、同部屋が野田先輩だったからだと思います」と語っていた。
会うと誰もが横田慎太郎を好きになる。誰からも愛されていた彼の強く、優しい生き様をこれからも伝えていきたい。
(取材・文=よしだゆみ/ライター)