西武・山川穂高は晴れて国内FA権取得見込み…三軍“塩漬け”でも後輩を熱血指導する真意
球団OBが言う。
「高校時代に何本もホームランを打っているとか、飛ばすことだけなら誰にも負けないと自負している選手は、山川を慕っている。昨年ドラフト2位の古川雄大(19=佐伯鶴城)もそのひとり。186センチ、90キロと恵まれた体躯で身体能力の高さがウリ。飛ばす力もあります。同じく昨年の育成ドラフト1位の野村和輝(20)もしかり。東大阪大柏原からBC石川を経て入団したパワー自慢。高校時代、通算27本塁打で投手としても148キロをマークしている。山川の助言で一皮むけてくれればいいですが……」
実際、西武はスラッガーの育成が急務。中村剛也(40)も不惑を迎え、自身の後継と目される渡部健人(24)もケガの影響もあり、今季は打率.239、5本塁打とまだ成長途上にある。4番不在に松井監督も頭を痛めている。
「山川は開幕前、FA宣言して他球団へ移籍すると噂されていた。球団も厳しい処分を下すなど、このままチームを去る可能性もある。チーム内では『若手に少しでも技術を還元し、置き土産にしようとしているんじゃないか』との声もあります」とは、前出のOBだ。