米挑戦見据える原英莉花が首位T岩井明愛に1打差の好発進 史上初「3週連続完全V」に待った!
【日本女子オープン】第1日
3週連続優勝なら史上3人目。4日間首位を守っての完全Vなら史上初。その可能性を残したのが岩井明愛(21)。ボギーフリーの5アンダートップタイでファンを沸かせたが、1打差の5位タイにつけた原英莉花(24)が大会2勝目に向け意欲満々だ。
原は持病の腰痛が悪化して5月にヘルニア摘出手術。8月の「北海道meijiカップ」からツアーに復帰した。以後7試合でベスト10入りは1度だが、「ショットとイメージがあってきた」「もう1度ナショナルオープンを勝ちたいと思ってここにきた」と力強く語った。
2020年の今大会に勝った原は、最終戦のツアー選手権リコー杯も制し、同一年の公式戦2勝で師匠の尾崎将司を驚かせた。しかし、翌年は春先のぎっくり腰で調子を崩し、終盤の1勝止まり。昨年は腰痛に苦しみ未勝利に終わった。
「手術は米女子ツアー挑戦のためです」と、ツアー関係者がこういう。
「原は10月に行われる来季の米女子ツアー出場権をかけた2次予選会(17日~20日)にエントリーした。関係者の間では最高峰ツアーへの挑戦は賛否あったようだが、『今年受験する』という意思を貫いた。雨でグリーンがソフトになったとはいえ、強い風も吹く悪天候の女子オープン初日に4アンダーは腰の不安が消えた証拠。今週勝っても米ツアー最終予選会(11月30日~12月5日)直前のリコーは欠場するでしょう。公式戦3勝目で再びジャンボを驚かせて米ツアーに乗り込むのが最高の形ですし、本人もそれを望んでいるはずです」
奇しくも、初日の68は20年大会と同スコア。姫のファンは涙の復活劇を期待している。