今季の大谷翔平は「野手&由伸専属投手コーチ」の新二刀流…打者目線での助言が至上の強みに
右肘の手術の影響で今季は打者に専念する大谷翔平(29)が驚異的なパフォーマンスを発揮している。4日は猛打賞の3打数3安打2打点で、オープン戦の打率は.714と打ちまくっている。(【前編】からつづく)
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そんな大谷は山本由伸(25)の最大の後ろ盾になりそうだ。
大谷は山本のデビュー戦となった日本時間2月29日、敵地でのレンジャーズ戦(アリゾナ州サプライズ)に駆け付けると、ベンチからルーキー右腕の初登板を見守った。二回、3アウトになったことに気付かずにマウンドにとどまる山本に「引き揚げてこい」と手招き。初登板を終えた山本に「まずまずだな」と声をかけるなど、世話役を買って出ている。
昨年12月の入団会見で山本が「『わからないことがあれば何でも聞いてね』と、言っていただきました」と明かしていたが、今後はルーキー右腕の“専属投手コーチ”というべき存在にもなる。
大谷は4歳下の山本の入団直後から、兄貴分のように接してきた。昨年末には、山本が自身のSNSに大谷とロサンゼルス市内の高級和食店で会食した写真を投稿。レギュラーシーズン中はもちろん、オフも食事は自宅で済ませることが多い大谷が山本を外食に連れ出したのは不慣れな米国生活をサポートするためだろう。