男子バレー指揮官が絶対に避けたい“アテネの二の舞”…五輪直前に金候補と強化試合を組んだ意図
選手のモチベーションを高める「メンター」としても定評あり
「フランス国民の期待が高まる中、五輪に臨んだものの、2勝3敗で1次リーグ敗退。五輪前の国際大会で結果を残しただけに、多くの選手が実力を過信していたことから、当時のブラン監督以下、ナショナルチームは国民の批判を浴びたのです。今大会の日本も世界ランク2位で、前評判が高いだけに、指揮官としては母国を率いて惨敗に終わったアテネ五輪の二の舞いを避けたいのでしょう」(バレーに詳しいスポーツライター)
実際、47年ぶりの銀メダル獲得に、日本のスポーツメディアやネット上は大騒ぎ。SNS上では72年ミュンヘン五輪以来の金メダル獲得を期待する声があふれている。
日本国内の期待も高まっていることから、選手たちがVNLの結果に浮かれることなく、五輪本番を迎えさせるため、あえて強豪やライバルと実戦を組んだのだ。
ブラン監督は緻密な采配や戦術に加え、選手のモチベーションを高める「メンター」としても定評がある。果たして名将の狙い通り、緊張感を維持して五輪本番を迎えられるかどうか。
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日刊ゲンダイは過去、チームのWエースのひとり高橋藍の周辺取材を実施。21年東京五輪まで男子バレー日本代表を率いた中垣内祐一前監督、高校恩師、親友らが語った高橋の「素顔」「ベールに包まれていた学園生活」「唯一の欠点」とはーー。
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