女子バスケ「走り勝つシューター軍団」は1次リーグ“2位通過”がパリ五輪表彰台の絶対条件
2大会連続のメダルがかかる今回の1次リーグは8連覇を狙う米国(世界1位)、ベルギー(同6位)、ドイツ(同19位)と同じC組に入った。日本は世界9位だ。
「前回、決勝で敗れた米国だけでなく、ベルギー、ドイツも侮れない相手です。ベルギーは東京五輪の準々決勝で日本に敗れましたが、エースのミースマンら主力メンバー以外も大きく成長し、選手個々の経験値が増しています。昨年は初めて欧州選手権を制し、チームとしても成熟している。日本より世界ランクが低く、格下と見られているドイツも自国で開催する26年W杯に向けて強化を図っており、今回は五輪最終予選を勝ち抜いて初出場を決めた。いずれも実力のあるチームで、米国以外が三つ巴で8強入りを争う『死の組』と言っていいでしょう」
決勝トーナメントには各組の上位2チームと、3位の上位2チームが進出。「死の組」を突破するには絶対女王である米国以外の2チームから確実に勝ち星を挙げるのが最低のノルマとなる。
「メダルを狙うには、同組1位で決勝トーナメントに進出する可能性がある米国との対戦を避けるため、2位で勝ち上がる必要があります。3位で進んだ場合、他の組の1位と準々決勝で当たることになり、厳しい戦いを強いられるからです。もちろん、米国に負けるにしても、得失点差での1次リーグ敗退を免れるには極力、失点を防がなければなりません」(※日本時間30日未明の初戦・米国戦は76-102で大敗)
パリでも「走り勝つシューター軍団」は世界を震撼させられるか。