著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

【新生エディージャパン検証】ラグビー・パシフィック杯準VもダブルSO不発…負けパターン脱却ならず

公開日: 更新日:

 34歳で経験豊富な立川にゲームの組み立てを任せ、それまで「超速ラグビー」一辺倒だったチームに冷静なゲームコントロールを持ち込もうとしたのだ。

 そして、パス、キック、ランと三拍子揃った能力を持つ李を15番に下げて、ボールを動かすなかでの攻撃起点に据えた。

 いわば司令塔を2人配置する"ダブルSO"。これが、李のアタックセンスを上手く引き出して、サモア戦の快勝に結びついた。

 結果に気を良くしたジョーンズHCは、フィジー戦にも同じ布陣で臨んだが、立川が交代した52分までに挙げたトライは、前半20分にCTBディラン・ライリーがフィジー防御のギャップを個人技で突破した1本のみ。

 キックを使った地域の取り合いなどでダブルSOは一定の効果を発揮して、スコアは10対10だったが、フィジー防御を崩すまでには至らなかった。

 しかも、立川が下がってからの残り30分は、李がSOに回ったが、前半に何度も積極的なカウンターアタックを仕掛けていたために、明らかにオーバーワーク気味。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が