パット上手な鈴木愛ちゃんは食事の約束をした日も一番遅くまで練習していた
時間はとっくに過ぎてるのに…
その日、ホールアウトした愛ちゃんはいつものように練習場に向かい、最後はパッティンググリーンです。
カップに向かってひたすらボールを転がしているうちに、グリーン上に残っているのはいつものように愛ちゃんだけ。時計を見ると食事の約束時間はとっくに過ぎている。普通なら「食事へ行く時間ですから、もう引き揚げましょう」と言いませんか(笑)?
そんなことはお構いなしにボールの転がりとフォローを気にしながら黙々と打って、結局、19時ごろまで練習。その後、食事に行きました。
練習グリーンではこんなこともありました。1~2メートルの距離を外して腹を立てている選手はよく見ますが、愛ちゃんは5~6メートルの距離を長時間打ち続けるんです。その距離が連続して入らないと「あー! もー! なんで入らないの!」と声を出して怒り出すのです。おそらく、当時はショットがビタッビタッとピンに絡む確率が高くはなかったので、この距離を入れないと勝負にならないと思っていたのではないかな。
僕がこれまでバッグを担いだ選手の中で、藤田さんと愛ちゃんのゴルフ場にいた時間は圧倒的に長かったですね。