大谷はもはや制御不能…リスク厭わず「あと9回世界一」を目指す姿勢は慎重な指揮官とは対照的
首脳陣は引くに引けぬ状態へ
ワールドシリーズ第2戦では盗塁を試みて左肩を負傷、オフに手術が必要な重傷だったにもかかわらず、勝敗が決するまでフル出場した。「あと9回」世界一になるためなら、おそらく身を削ることもいとわない。エンゼルス時代は完封した直後のダブルヘッダーにスタメン出場して2本塁打、その直後に痙攣を発症したほどなのだ。
フリーマンはこの日、「ショウヘイは不可能も可能にする」とこう言った。
「今季50(本塁打)─50(盗塁)を達成するかは分からない。ただ、5月に投げ始める前、もしくは投手として復帰する時期に50盗塁を達成するかもしれない。この男に不可能はないと思う。大リーグで投打ともトップレベルでプレーする選手がいるなんて、いまだに信じられないよ」
ロバーツ監督は「何よりすごいと思うのは、ショウヘイはドジャースとロサンゼルスを背負っていること。彼は我々が求めるすべてをやってくれる」とも言った。
不可能を可能にし、チームのありとあらゆる要求に応え、ドジャースとロサンゼルスを背負っている──。多分に彼らのリップサービスだろうが、大谷がケガもいとわず試合に出続けるのは当然というか、引くに引けないような状況が生まれつつあるだけに、飛ばし過ぎが落とし穴にならないか心配にもなってくる。
2度の右肘手術に加えて、このオフは左肩にもメスを入れた。不可能を可能にする一方で、それなりの代償も払っているのだ。
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ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。
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