女子選手の画像悪用で逮捕者 SNS“タレ流し”報道に識者警鐘

公開日: 更新日:

 週刊現代の元編集長で「ヘアヌード」の名付け親である元木昌彦氏は「昔から週刊誌やスポーツ紙がやっていた『タイトルで釣る』手法ですね。アクセス数の競争は年々激しくなっている。中身よりもますますタイトル重視になっているので、こういった記事は増えていくでしょう。選手や団体が声を上げれば改善されるのでしょうが……」と言う。

 これらスポーツメディアの報道姿勢も「女性アスリートを性的対象として消費していることになる」と、明治大学国際日本学部でジェンダー論の教壇に立つ藤本由香里教授はこう続ける。

「グラビアアイドルならばともかく、彼女はアスリートです。特に、『極小』『限界』のタイトルの付け方は問題がある。まったく『極小』でも『限界』でもないですから。男性目線で女子アスリートを性的に消費するような報じ方は、欧米では厳しい批判の対象になります。女性選手の性的搾取をやめようという流れの中で、報道する側がこれで良いのかなと思ってしまう。意識を変えていく必要があります」

 スポーツ紙は日頃から女子アスリートのSNSに粘着。新たな投稿があるたび逐一記事にしているが、これも「性的消費の一種にあたるケースが多い」(藤本教授)という。

 目先のアクセス数を稼ぐよりも大事なことがあるのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末