「住まいで『老活』」安楽玲子著

公開日: 更新日:

 高齢者の大半は、介護が必要になってもそのまま自宅で暮らしている。しかし、在宅介護現場の大きな問題は、荷物が整理されず、設備も古いまま、暑さ寒さに耐えながら暮らす人が多いことだ。在宅での療養、介護はバリアフリー化されていることが基本だが、当事者の高齢者には家のリフォームや片付け、暮らしの見直しに思いが及ばず、それを実行する力もない。家族機能が低下した世帯も増え、これまで同様の在宅ケアの実態が続くなら、介護の重度化によって家で暮らすことが難しくなる人は確実に増える。本書では、こうした状況を防ぐため、リフォームや福祉用具の活用で「住まいの介護力」を高め、自宅で暮らしながら病気や要介護となるリスクを軽減する方法を伝授する。

(岩波書店 820円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド