出会いから16年、中学の先輩と結婚、引退した紀比呂子
<1982年9月>
元祖スチュワーデスドラマといえば、「アテンションプリーズ」(TBS、70年)。これでブレークした紀比呂子は現役時代、恋多き女性としても知られていたが、結婚相手として選んだのは中学の先輩で、金沢でホテル副社長を務める2歳年上の実業家だった。
出会いは紀が中等部3年、男性が高等部2年の頃。友人らとともに紀の自宅によく出入りしていたこの相手は、紀の母親で女優の三条美紀に対して「おばさん、何か食べさせてくれ」と言うほど気さくな関係だった。富山テレビ会長の次男で大学卒業後、北陸に戻り、金沢市内のホテルで専務になる。上京するたびに紀宅を訪れ、学生時代と同じように遊んだという。
しかし、この頃は2人とも結婚相手として意識していなかった。その後、男性はお見合いで結婚。「ボク結婚します」と紀宅を訪れて報告し、紀も友人として式に出席した。一方、紀も火野正平とデート中に起きた自動車事故が大きく報道されるなど、男性関係がマスコミを賑わせることも多く、2人の縁は切れたかに見えた。