事務所社長も気を揉む平凡ルックス…それでも加瀬亮が売れるワケ

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「自分で役柄を考える」をモットーに、続々と話題作に出演。04年、映画「アンテナ」(熊切和嘉監督)で初主演。06年、映画「パッセンジャー」「硫黄島からの手紙」など、国外作品の出演が相次ぐ。さらに07年「それでもボクはやってない」(周防正行監督)でブルーリボン賞やキネマ旬報など各賞総なめ。オーディションで勝ち取った役だが、周防監督から「見た瞬間に、主役がやってきたとわかった」と絶賛された。

 幸運にも恵まれる。北野武監督の「アウトレイジ」(10年)で演じたヤクザ役では、はねるようにめちゃくちゃに蹴りを入れるシーンを監督に気に入られ、出演シーンが増えた。

 また09年放映の山田太一シナリオの「ありふれた奇跡」(フジテレビ)に仲間由紀恵の相手役として出演、期待に反して視聴率が伸びなかったが、岸部一徳と風間杜夫の女装姿が話題になるなど、「タダでは転ばない」作品に参加している。

 多くの役の経験から、人間を多面的に捉えるようになった。“平凡ではない男”のゆえんなのだ。

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