鶴瓶に直筆手紙で出演依頼…吉永小百合が愛され続ける理由
ファンはもちろん、芸能界にも多く存在するサユリスト。なぜここまで愛されるのか。映画批評家の前田有一氏はこう分析する。
「吉永さんの現場スタッフの評判もすごくいい。ここまでの人格者は吉永さんと、ADクラスにも最敬礼する高倉健くらい。一度挨拶すると次からは下の名前で呼んだり、別れ際は手を握って『さようなら』と言う。そんなことされたらみんなイチコロ。ここまで謙虚なのは、出演本数は多いけど、中年以降は代表作と呼べるものがないという意識がどこかにあるからかもしれません。映画監督にもサユリストは多く、吉永さんをキレイに撮るためなら年齢的に無理のある役でも映画の設定にしてしまう。吉永さんも頼まれたら嫌とは言えない。そこにもまた人の良さがにじみ出ていますね」
今月初めには「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」に賛同する動きも見せた吉永。学生運動世代にとっては永遠のマドンナだ。愛されるには、やはり理由がある。