「失恋ショコラティエ」も低調…フジ“月9”の時代はもう終わったのか
かつてフジテレビの月曜9時枠“月9”といえば、連続ドラマのトップランナー。視聴率、人気、内容ともに頭ひとつ抜けた存在だったが、それも今は昔。質が劣化、注目度も並で、「月9の時代は終わった」というのが正直なところだ。
13日スタートの冬の月9は「失恋ショコラティエ」。主演は松本潤、共演が石原さとみで、ショコラティエはチョコレート専門のパティシエ。松本が石原に失恋し、パリに渡ってチョコ店で修業して帰国したところ、石原が結婚し、ウエディングケーキを作ってほしいと頼む――。コミックが原作で、いかにもというストーリーだ。
しかし、20代の若者らが起居するには立派すぎる部屋、店の経営うんぬんという会話の白々しさなど、ニートだ、ブラック企業だという時代に、まったく現実感がなく、真っ先に若者がソッポを向きそうな内容だ。
■かつては平均視聴率20%がノルマ
視聴率も初回14.4%で、黄金枠にしては寂しい数字。月9といえば平均20%がノルマで、達成できない時はボロクソに叩かれたが、最近は地盤沈下が激しく、ダメでも話題にならないほど。ちなみに、昨夏の山下智久主演「SUMMER NUDE」は平均12%台、昨秋の松田翔太主演「海の上の診療所」が同11%台と低迷。また、初回に限れば今回の「失恋」は前2作より低いという不作になっている。