次男が国際バレエ6位 「狩人」兄が明かした“巨額”留学費用
♪明日 私は旅に出ます 春まだ浅い信濃路へ~。
70年代の大ヒット曲「あずさ2号」でこう歌っていたのは、兄弟デュオの「狩人」。その長野より遠いモナコ公国に留学させた息子が、新人ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールで6位入賞の快挙だ。
今回のコンクールは、日本人が上位にズラリ顔を並べた。優勝が二山治雄さん(17)、2位が前田紗江さん(15)。これに次ぐ6位が、狩人の兄の加藤久仁彦(57)の次男・三希央さん(18)だ。喜びの父が興奮ぎみにこう言う。
「優勝、準優勝も日本人なのに、6位の息子をこれだけ祝ってくれて驚いています」
三希央さんは2つ上の兄と共に5歳からバレエを始め、すぐに頭角を現した。次男なのに三希央なのは、「子年生まれなのでミッキーマウスからヒントを得た」からだという。思いっきりダジャレだが、今となっては世界に通用する名前に思えてくる。
喜びの半面、加藤家の金銭的な苦労はなかなかのものだったようだ。
「3年前からモナコ王立グレースバレエ学校に留学させています。正直、私の仕事も順調とはいえず、〈あずさ2号〉の歌唱印税もわずか。余裕はありません。次男は中学生の時に全日本バレエ・コンクールで優勝し、約100万円の授業料分の奨学金をもらっていますが、それでも寮費や渡航費などで年間300万円ほどかかっています。傷害保険だけでも年19万円と聞いた時は、〈なんでそんなに高いの?〉と耳を疑いましたよ」