萩原流行さんも事故頻発 うつの人が「乗ってはいけない」理由

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精神科医が警告、弁護士「処罰重くなる」

 バイク事故で死亡した俳優・萩原流行さん(62)のニュースはショッキングだった。萩原さんはこの2年余りの間に、今回を入れて5件の交通事故を起こしていた。その原因として囁かれているのが以前から患っていたうつ病だ。91年ごろに体がだるくセリフをしゃべれないうつ病の症状が出て、1日2回薬を飲む生活を最期まで続けてきたという。

 うつ病は注意力が散漫になり、集中力も低下する病気。われわれサラリーマンも無関係ではない。うつ状態でクルマを運転して事故を起こしてしまいかねないのだ。精神科医の和田秀樹氏が言う。

「うつ病の患者さんによく見られるのが、さまざまなことへの関心が薄れ、頭がぼんやりする症状です。“自分は死ぬのではないか”などと不安にかられ、夜眠れないから、その分、昼間眠くなる。うつ病の薬には眠気を催させるものもあるのでさらに事故を起こしやすくなります。何をするにも反応が鈍くなるため、ブレーキを踏むのが遅くなる危険もあります」

 米国の研究では、有名人がうつ病で自殺して大々的に報道されると交通事故が増えることが証明されているという。うつ状態の人が自殺願望を募らせ、運転中に「このまま死んでもいいや」という気持ちになるからで、和田氏は「患者さんによってはスピードを上げたり蛇行するなど、荒っぽい運転になる」と警告する。

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