お笑いコンビ「ちゃらんぽらん」の大西浩仁さんは画家に転身
「目標はピカソや岡本太郎さんを超えること。世界一の画家を目指します」とデッカイ夢を語る大西さん、それがなぜお笑いという“回り道”をしたのか? 80年、「お笑いスター誕生!!」がスタートだった。
「大学2年の時、県立尼崎北高の同級生だった相方に、“一緒にテレビ出えへんか?”と誘われたんですわ。自分のしゃべりなんか通用せんと思ってたのに、あにはからんや、ABC漫才コンクール最優秀新人賞、NHK上方漫才コンテスト最優秀賞、上方漫才大賞新人賞と立て続けに賞をいただき、それなりに稼ぎも大きくなった」
なるほど。それではやめられない。おまけに、吉本興業の林正之助社長(当時)直々にスカウトされ、それまで林社長直接のお声がかりは笑福亭仁鶴と宮川大助・花子しかいなかったとか。
一方、画家としても活動を続け、96年の神戸二紀展、関西二紀展で入選。00年の二紀展(全国大会)で初入選と着実に評価を高め、06年、太陽美術館をオープンした。
かくして、08年2月にコンビを解消、本格的に画家の道を歩み始めた。
「上方お笑い大賞や漫才大賞にも輝き、もったいないって声もありました。けど、画家になる夢は捨てられんかった。ボクの太陽の絵、ホテルや旅館さんが縁起がいいゆうて、ようけ買ってくれはるんです」
独身。この秋にはスペインでの個展を予定している。