川島なお美さん 抗がん剤&放射線拒否で貫いた“全身女優魂”
「体も私の作品」が持論だった。
女優の川島なお美さんが24日午後7時55分、がんのため都内の病院で亡くなった。享年54。川島さんは肝内胆管がんを患い昨年1月に12時間に及ぶ手術を行った。肝内胆管がんは肝臓内にある胆管にがんができる病気で、早期発見で手術すれば助かる可能性が高いが、川島さんは5年生存率が50%であることを公表。しかし、仕事の意欲が衰えることはなく、今夏もイベント出演など仕事をこなし、この秋もミュージカルやソロライブなど予定がぎっしり。年内のスケジュールはぱんぱんだった。
体調が急変したのは16日のことで、23日には降板したミュージカル「クリスマス・キャロル」(11~12月)の代役発表会見に「いまは早く復帰したい一心ですが、完璧に元気になって女優に復帰できるよう当面は治療に専念させていただくことになりました」というメッセージを寄せていたがかなわず。夫の鎧塚俊彦さん(49)に看取られ息を引き取った。
1960年、名古屋市生まれ。青学大在学中にラジオの深夜番組「ミスDJリクエスト」で女子大生DJとして話題になり、「お笑いマンガ道場」(日テレ系)のアシスタントで人気が急上昇。その後、低迷期があったものの93年にヘアヌード写真集を発表して清純派を脱皮。恋多き女としても知られ、仕事ではヌードをいとわず、映画「新極道の妻たち」「鍵」「メトレス・愛人」では妖艶な濡れ場を披露。ドラマ版「失楽園」では古谷一行との濃厚なラブシーンが話題となった。