2026年3月大卒の就職内定率は早くも5割に!売り手市場で初任給に敏感な学生が増加
人手不足で新卒採用の売り手市場が続くなか、2026年3月大学卒業予定者の就職内定状況は、3月1日時点で全体の47.7%(理系は男女共約6割)。前年同期比で4.5ポイント上回り、就活解禁のタイミングで約半数の学生が内定を受けている(キャリタス3月1日時点の就職活動調査)。
優秀な学生を獲得する狙いで、企業は学生向けに賃金や人事制度など抜本的な見直しが行われている。キャリタスの吉田治社長室長がこう述べる。
■初任給が40万円、50万円の企業も
「売り手市場になるにつれ、学生は企業の初任給に非常に敏感で、事前の情報収集で高い企業を志望する傾向が強くなっています。一方、企業側は、時間外や残業の抑制、転勤の有無、所属先の選択など学生のニーズに応える企業が増えています」
人材争奪戦から大手を中心に初任給は高騰してきている。サイバーエージェント42万円、大和ハウス35万円、SBIHD34万円、ファーストリテイリング33万円、オービック33万円、三菱商事32万5000円、ソニー31万3000円など、その他の企業でも大卒で30万円台の企業が続出、初任給40万円超えや初任給50万円という声も聞こえるのだ。