遠藤憲一、寺島進、大杉漣…連ドラ熟年三羽ガラスの共通点
女の恋愛ものが目立ってウンザリな1月クールのドラマで、中年男優が奮闘している。今や欠かせない売れっ子ならぬ“売れ熟年ベスト3”といえば、まずは遠藤憲一(54)。
ここ数年、連ドラで見ない時はないほど出ずっぱり。今クールも「逃げる女」「真田丸」(ともにNHK)、「お義父さんと呼ばせて」(フジテレビ系)と3つも!
「お義父さん――」は主役で、28歳年下の彼女と結婚するため、彼女の父(同じ51歳)と張り合う冴えない中年サラリーマン役だ。「お義父さん!」と父に詰め寄り、「お義父さんはやめろ!」と言われると「パパ!」と呼んで笑わせたり、宴会シーンでは股間をお盆で隠しただけの裸踊りを披露したりするコメディー。
シリアス系の「逃げる女」では殺人事件を担当し、「真田丸」では上杉景勝。つまり、土曜に刑事、日曜に武将、火曜は裸踊りと節操はないが、幅広く演じ分けるところが重宝されている理由だろう。
同じく「真田丸」に出ている寺島進(52)も連ドラに欠かせない熟年のひとり。真田の家臣、出浦盛清を演じている。決して目立った役どころではないが、真田昌幸役の草刈正雄とのやりとりには味がある。「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」(テレビ東京系)と掛け持ちで、こちらは情報屋の役。寺島はケンカっ早そうな雰囲気があるのに、共演者を光らせる“脇役力”に長けているのが、重宝がられる理由だろう。