辛島美登里さん 歴代の酒豪マネに鍛えられ“イケるクチ”に
蔵元では、朝は鹿児島湾を挟んで西に見える桜島に向かって柏手を打ってから作業に取りかかることや、杜氏さんの心構え、どんなにプレミアムがつこうが出荷量はやたらと増やさない、価格も上げないといった凛とした姿勢を伺い、ジャンルは音楽でも同じ作り手として共感することも多かったです。
また、「当社に来られるときは、納豆を食べないで来てください」と厳命される蔵元も多いですが、納豆菌や雑菌を敷地内に侵入させないのが酒蔵の基本だそうです。豪快に見える焼酎も、実は繊細なこだわりから造られていることも驚きでした。
お酒のいいところは普段よりもコミュニケーションが進むこと。見ず知らずであってもグラスを傾け、さしつさされつするうちにいつの間にか心を許せて、場の雰囲気も和やかになる。これは単なる食事やお菓子ではなかなかできません。
これからもお酒を味わいながら、音楽活動も楽しんでいけたらいいなと思いますね。