薬やサプリで咳、息切れを感じたら「間質性肺炎」に注意したい
料理研究家の枝元なほみさんが2月27日、間質性肺炎で亡くなった。「きょうの料理」(NHK)や「キユーピー3分クッキング」(日本テレビ系)など多くの料理番組に出演し、またホームレスを支援するNPO法人「ビッグイシュー基金」の共同代表を務めていた。享年69。間質性肺炎とはどんな病気なのか?
枝元さんは5年ほど前に間質性肺炎と診断され、入退院を繰り返していたという。間質性肺炎で亡くなった有名人では、歌手の八代亜紀さん(2023年)、タレントの上岡龍太郎さん(同年)などがいる。
「間質性肺炎は、肺の奥にある間質と言われる肺胞の壁や周囲の組織に炎症や損傷が起こり、肺胞の壁が厚く硬くなり(線維化)、咳や息苦しさ、呼吸困難が生じる病気です」(昭和医科大学病院内科学講座呼吸器・アレルギー内科学部門の相良博典教授=以下同)
肺胞の壁には毛細血管があり、吸った酸素(空気)と、二酸化炭素のガス交換が行われている。間質性肺炎になると、間質の線維化によって肺が膨らまなくなり、ガス交換が十分にできなくなり、咳が出たり、息切れ・呼吸困難が起こる。