特別訪問看護指示書で頻回の訪問…自宅での生活を徹底的にサポート
頭蓋内に脳脊髄液が貯留し、頭蓋内圧が高くなる「水頭症」を患う99歳の女性は、1人暮らしのご自宅で突然意識を失い入院。入院が長引くうちに筋力が落ち、ひどい床ずれ(褥瘡)ができてしまいました。ADL(日常生活動作)も著しく低下し、見かねた娘さんが私たちのところに相談に来られ、娘さん夫婦のご自宅で在宅医療がスタートとなりました。
在宅医療が始まってからは、娘さんの丁寧なケアのおかげで、意識を失うことはなくなりました。しかし、水頭症の症状である失語症が出てしまい、入院前はスムーズにできていた会話が退院後は途切れ途切れになってしまいました。頭痛や吐き気にも苦しんでいらっしゃるようでした。
介護は、基本的にお婿さんは手伝わず、娘さんが一人でされています。経済的には余裕があり、「保険でカバーできる金額を超えてもいいから、特別訪問看護指示書を出してほしい」とのご希望でした。
この「特別訪問看護指示書」というのは、がんの末期やひどい床ずれなど頻繁なケアが必要な方のために、訪問看護の回数を増やせる特別な指示書です。1回の訪問で時間をかけてサービスを受けられるだけでなく、医療保険も使えるため、月の利用上限額がありません。