後引くシュールさ武器 バッドナイス常田に芸能人ファン急増
関根麻里、斎藤工や、「ゲスの極み乙女。」のメンバーがそろって「面白い」と言う若手芸人がバッドナイス常田。関根は自分の出演番組で「世界観が独特で、ジワジワと面白みが湧いてくる」、斎藤は「とにかく世界観がすごいのに、それが伝わらないところが面白い」、ゲスの極みは「間の取り方が独特なところと、コントに出てくる登場人物のセリフ回しが全部同じ」としながら、自分のMVに常田を出演させるほどの気に入りよう。彼らの言葉通り、後を引く独特なシュールさがウリのピン芸人だ。
代表作のひとつ「最後の瞬間」では、科学の発達によって空を飛べるようになった男が屋上から空に飛び立とうとするところにスナイパー父子がやってくるところからスタートする。飛び降り自殺をするなら練習台に撃たせてくれと言うスナイパーに、自殺ではなく空を飛ぶのだとやりとりするストーリーのひとりコント。別のネタ「海の恩恵」ではサンゴを養殖し海を浄化している男のもとに半魚人が2人お礼に来る。
「彼のネタの多くが日常ではありえない登場人物との出会いから始まるのですが、主人公がそれに驚くことなく平然とその非日常を受け入れて接するのが独特の世界観となっている。1つのネタで4~5役を演じるのですが、声やしゃべりが全部同じ。特技はKAT-TUNの歌まねで、しかも5人を歌い分けるというのですから、コントではわざと同じセリフ回しにしているわけです。磨けばもっと光る奥行きを感じます」(ある演芸評論家)