最新作で全力疾走 還暦トム・ハンクスは低迷洋画を救うか

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 邦画の勢いに押され、元気のない洋画界に今年還暦を迎えたトム・ハンクスがハッパをかけている。公開中のクリント・イーストウッド監督(86)作の「ハドソン川の奇跡」に加え、主演作「インフェルノ」が今週28日に全国ロードショーとなり、ベテランの存在感を発揮しているのだ。

「インフェルノ」は、「ダ・ヴィンチ・コード」(06年)、「天使と悪魔」(09年)に続くシリーズ第3弾。トム演じるハーバード大のラングドン教授が、ダンテの叙事詩「神曲 地獄編」に秘められた暗号を読み解き、感染病で人口減少を企む陰謀に立ち向かう歴史ミステリーだ。この手のジャンルの先駆けである「ダ・ヴィンチ・コード」は、興行収入90億円の社会現象を巻き起こす大ヒットとなり、続く「天使と悪魔」も33.5億円のメガヒットとなった。

「2作品の公開時とは異なり、洋画全体が苦戦を強いられている中、今作は最終で20億円を狙えるかどうか。先に公開となった『ハドソン川の奇跡』は主演俳優より、イーストウッド監督作品のカラーが濃いが、『インフェルノ』は原作ファンとトム・ハンクス自身の集客が興収のカギを握る。低迷する洋画全体の起爆剤として健闘してほしいですね」(映画ジャーナリストの大高宏雄氏)

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