ジュディ・オングさんデビュー秘話「オーディションなしでその場で合格になっちゃんたんですよ!」
1979年、「魅せられて」が200万以上を売り上げ、一世を風靡されたジュディ・オングさん。
私はそれより前に放映されたナショナル劇場のドラマ「S・Hは恋のイニシャル」(69年、TBS系)ですでに“魅せられて”いました。打ち合わせでその話をすると「見てくださってたの!? もっと早くお会いしとけばよかったですね。あの頃は10代だから30年以上前でしょう。おばあちゃんになっちゃって」と苦笑いをしながらも喜んでくださいました。
ジュディさんはお会いしてきた数多くの女優さんや歌手の中ではピカイチに奇麗で「知性美」とはこういう方かと思わせる存在感のある方でした。立ち居振る舞い、所作、言葉づかい、スタッフへの気配りがこれほど自然でスキなく、トークの際は、相手の目を見つめて決して外さない。どんな質問にも「イエス・ノー」をハッキリ答える、これほど気品あふれる方は初めてでした。
MCの(トミーズ)雅くんが4カ国語のマルチリンガルについて伺うと「父親の言うことは絶対でしたから家では母国語の台湾語、中華学校に行ってたんで国語として共通中国語(北京語)を習って、ご近所の友達と遊ぶ時は日本語、家庭教師に英語を習ってましたから、自然に4つ話せてましたね」「どんな頭してまんねん!」と驚かれると頭を指さして「こんな頭ですけど」「うわ~ちっちゃいアタマ! って違いまんがな!」とツッコまれると「そういうふうにツッコんでくださるんですね!」と感激されていました。