元大映女優・南美川洋子さんが明かした「46年目の真相」
映画産業が斜陽に向かっていた1960年代。「ガメラ」「大魔神」などのヒットで気を吐いていた大映も、看板俳優・市川雷蔵の死によって凋落が加速、71年に倒産した。その大映の末期を支えたひとりが、「性典」シリーズで人気のあった南美川洋子さん(66歳)だ。78年のテレビドラマ出演を最後に女優を引退したが、今どうしているのか。
「先日、45年ぶりに大映のOB会に出席したんです。当時の俳優仲間やスタッフの方と再会することができて、とってもうれしかったです」
東京・新宿の喫茶店で会った南美川さん、こう言ってほほ笑んだ。今も女優時代の華やいだ雰囲気は色あせていない。
「お客さま相手の仕事を長年続けてきたからでしょうか。『すごく元気が良くて、年齢には見えない』って言われることが多いかもしれません」
女優を引退した後のお仕事とは?
「宝飾ブランド店の店長を長く務めました。知り合いの芸能事務所を手伝ったりしましたが、一番自分を表現できたのが、昨年末まで勤務した宝飾店でした。女優時代の私を知って下さっていた、そのブランドの日本ゼネラルマネジャーと再会し、『あなたの笑顔が生かせる仕事かもしれない』とお店を任されたんです。ズブの素人の私にできるのは“笑顔とノンビリ、ほんわか天然”くらい。それがお客さまに気に入っていただけて、顧客さまがどんどん増えました。外資系なので60歳定年ですが、さらに5年間再雇用していただきました」